コンサート評 (2014年)

Average White Band 2014年1月29日の公演

昨日の夜Average White Bandを観にBlue Noteに行ったんですけど、とてもよかったです。リスナーのかたからもメイルをいただいて、

 

「Average White Bandを観に行ってよかったです。思った以上に演奏がカッチリしていて楽しめました。会場も大盛り上がりで、バンドのメンバーも楽しめたのではないかと感じました。ヒット曲満載で、メドリーよかったです。ヴォウカルのBrent Carterは歌に安定感もあってよかったです」。

 

彼はちなみに白人ではないです。最近はAverage White & Black Bandという感じですね。

 

「Tower Of Powerのヴォウカルもやっているのですね。納得です。公演ご、隣の席の、初めて観に来た若いふたりに感想を聴いてみたら、「すごくよかった」といってました。多分これをきっかけにたくさんのライヴを観に行ってくれるような気がしています」。

 

ありがとうございました。ぼくもすごく楽しくて、あとでちょっとだけ楽屋に行ってギターのOnnie McIntyreと話し始めた時に盛り上がっちゃって、10分ぐらいずっと立ち話してたんですけど、すごく感じのいい人です。思ってたよりちょっと歳が上で、45年生まれっていってました。

 

まだすんごく元気に、彼と、ベイスとときどきギターも弾くAlan Gorrieを中心のAverage White Bandとっても楽しめました。

 

昨日この曲もやりました。これはやってもらってすごく よかったなと思ったんです。"A Love Of Your Own"。

 

(※1月30日(木)の7時20分ごろの発言)

Funky Meters 2014年1月17日金曜日の公演

Funky Metersを金曜日の夜に観に行きました。それはとてもいいライヴだったんですけど、Art Nevilleっていうキイボード奏者はもう今76歳。コンサートのはじめで、「おれ16歳から72歳うんぬん」っていってたんだけど、横のベイシストのGeorge Porterは「えっ?? あんた76のはずだよ。おれだって66だから、あんたおれより10歳年上なんだから」っていって(笑)。

 

とにかかうArtはもう何年か前にNeville Brothersで来た時もバックステイジで終始車イスだったんですね。今回もほとんど歩けない状態で、杖つかってて、しかも周りの人が支えてやっとステイジに上がるっていう感じでオルガンの前に座って。

 

キイボードはそこそこ弾けるんですね。でも以前は歌がすごく力強かった人なんですけど、このところちょっとそれが弱くなって、やや痛々しいところがあったんですが、とにかくいいライヴでした。

 

翌日にご覧になった久保田麻琴さんからもメイルもらって、「Meter 2日目、ファースト・ショウを観ましたが、すごかった。Artの危うさ、Porterのたくましさ。ふたりのサイドメンのけなげさ。エンジニアの過不足のなさ加減。すべて最高でした。Artは私の歌うヒーロウなので、辛くもありましがた、ホントに観られてよかった。感謝」って麻琴さんが買いてました。ぼくも概ね彼と同じ意見なんですけど。

 

そのMeters、オリジナルMetersですね。いちばん最後にアンコールで演奏された"Hey Pocky A-Way"でいきましょう。

 

(※2014年1月20日(月)の7時15分ごろの発言)

Volcanと濱口祐自 2014年1月8日水曜日公演

Barakan 番組の冒頭でもちょっと話したんですけど、昨日の夜、Blue NoteでVolcanのライヴを観ました。すごいですこのグループ!! ピアノ、ベイス、ドラムズ、パーカッションの4人なんですけど。

 

22歳の娘と一緒に行ったんですよ。彼女は別に普段からああいう音楽を聴いてるわけでもなんでもないんだけど、観て、彼女も相当強い印象だったんですね。みんな上手いんだけど、ドラマーとパーカッショニストのかけあいがもう圧巻です!!

 

ジャズとラテン・ミューズィクの色んな組み合わせがあるんですね。すごく幅の広いバンドです。かなりジャズっぽい曲もあるかと思ったら完全にラテンのノリでガンガンファンキィにいく曲もあったり。あるいはラテンの誰でも知ってる、メロディは知ってるけどタイトルは知らないという曲が2曲ほどあったんですけど、今晩もBlue Note Tokyoです。それからあしたあさってがCotton Club。これはぜひぜひお薦めします。

 

このVolcanのアルバムから、短い曲なんですけど、これも有名な曲です。このノリのよさ、これを聴けばよくわかると思います。"Salt Peanuts"。 

 

07:46 

VOLCAN "SALT PEANUTS"

 

Barakan (※音源の最後の笑い声を聞いて)こんな難しいことやって笑っちゃうんだからね彼らは(笑)。演奏を観ててもそうなんですよ。プログレといいたくなるぐらい緻密で、「どうなってんのこのリフは」って。リズム的に難しいところもあるけど。特にコンガとティンバレスのGiovanni Hidalgo(ジォバンニ・イダルゴ)は。もう終始ニコニコニコニコして難しいことやってるんですね。コンガは確か5本立ててやってるんですけど。彼の姿を観てるだけでも絶対に飽きない!!

 

稲葉 今の曲ですよね?? ジャム・セッションみたいな感じでしたよね。

 

Barakan でもキチッ、キチッ、キチッとなってるでしょリズム的に。

 

稲葉 そうですね。切り替わるところがあるからやっぱり曲なんでしょうね。

 

Barakan そうなんですよ。もう観ればびっくりすると思います。Volcan、「火山」という意味のスペイン語ですね。Blue Noteが今晩。そしれCotton Clubあしたあさってです。今晩のオウプニングはのちほどゲストに来てくれるEdmar Castanedaというコロンビア人のアルパ奏者です。

 

もうひとつ昨日ライヴに行ったのは濱口祐自さんのギターだったんですね。渋谷のSaravahでやったんですが。かなり「番組聴いて来た」というかたともお会いしました。みなさんありがとうございます。こんなメイルいただきました。

 

「昨夜は濱口祐自さんのライヴでBarakanさんをお見かけしました。おとといの放送でファンになり、雨の中5歳の娘を連れて行ったかいがありました。ラジオでの生放送とトークに感動しましたが、ライヴでお姿を観て、聴くことができてさらに感激しました。Santa Claus(サンタ・クロウズ)にギターをもらった娘にはいい刺激と子守唄になりました」。

 

寝ちゃったんですか。それはそうかもしれないね。しかも遅かったからね。

 

それからもうひとかたからもいただきました。

 

「濱口祐自さんの演奏を聴いて、慌ててライヴの席をとりました。古ぼけたストロウ・ハットからはみでた灰色のほう髪、長身を折りたたむようにして抱えたギターから繰り出される疾走感あふれるグルーヴ、そしてあの語り。最高にごきげんなパフォーマンスでした。冷たい雨の降る、熱い熱い夜でしたね。

 

帰り道、Barakanさんをお見かけしました。いつもだったらとっくにお休みになってる時間のはずですが、あんな演奏されたら途中で帰れませんよね」。

 

確かにその通りでした。

 

この濱口さんもまたホントにヴァラエティがあってびっくりしたんです。スタジオでは割とブルーズっぽい曲だったんですけど、もっともっと色んなタイプの曲もあるし、ジャズっぽいものもあり、ちょっとクラシックっぽいものもあり、フォークみたいのもあり、さまざまです。ホントよかったです。

 

CDも販売されていたんです。まだぼくは手にしてないんですけど。彼が昨日演奏した中で、Erik Satieの"Gnossienne"という曲があったんですね。スタジオでもそうゆう話をしてたんですけど、「だったらスコットランド人のTony McManus(トウニ・マクマナス)もあの曲やってるよ。あれはいいですよ」っていったらすごく興味津津な感じだったんですね。その曲を今日番組で聴いていただきましょう。Tony McManusで"Gnossienne"。

 

07:52 

TONY MCMANUS "GNOSSIENNE #1"

 

Barakan Erik Satieの"Gnossienne #1"をTony McManusの演奏で聴いていただきました。ちなみに濱口祐自さん、最後のほうでまたブルーズをやったんですけど、沖縄のBlack Waxの、ホントはベイスィストのてっちゃんが見事なブルーズ・ハープを吹いたんですよゲストで。これがまたよかったです。

 

(2014年1月9日(木)の7時45分ごろの発言)